老犬の散歩はどうする?歩く・休む・抱っこで無理なく続けるコツ
老犬の散歩は、決まった距離や時間をこなすことより、その日の体調に合わせて「歩く・休む・抱っこ」を組み合わせるのが続けるコツです。ゆっくり長く歩ける子もいれば、数歩で休む子もいます。立ち止まったら無理に引っ張らず、抱っこやドッグカートに切り替えながら、外の空気を感じる時間を大切にしましょう。
- 老犬の散歩に「正解の距離・時間」はなく、その子とその日の体調に合わせて決める
- 立ち止まったら無理に引っ張らず、顔を見て抱っこやドッグカートに切り替える
- 少し歩いてから抱っこする「運動と休憩のメリハリ」が、歩く気力にもつながりやすい
- 抱っこは飼い主さまのぬくもりで安心しやすく、密着しているので小さな変化にも気づきやすい
老犬の散歩は「その子とその日」で変わる
シニア期に入ると、歩くスピードが落ちたり、途中で立ち止まる回数が増えたりと、散歩の様子が少しずつ変わっていきます。「若いころと同じだけ歩かせたほうがいいのでは」と悩む飼い主さまも多いのではないでしょうか。シニア期が何歳ごろから始まるのか、散歩以外に気づきたい日常の変化はシニア犬は何歳から?小型犬の目安と気づきたい変化で紹介しています。
16歳のトイプードルをはじめ、たくさんのシニア犬と飼い主さまの散歩を見てきたJolis Bijouxが感じているのは、老犬の散歩は、ワンちゃんによって状態がまったく違うということです。16歳のトイプードルと暮らすなかで感じた10歳・13歳・16歳の変化は、トイプードルの老犬との暮らしでご紹介しています。
ゆっくり長く歩ける子もいれば、数歩で休む子もいる
同じシニア犬でも、散歩の過ごし方はさまざまです。たとえば、次のようなスタイルがあります。
| 散歩のスタイル | 過ごし方の例 |
|---|---|
| ゆっくり長く歩く | 自分のペースで、1時間ほどかけてゆっくり歩く |
| 外の空気を感じる | 外に出て風を感じ、数歩だけ歩いたらあとは休憩 |
| 短時間だけ歩く | 日が出て道が見えやすいお昼の時間帯に10分ほど歩き、あとは抱っこやドッグカートで過ごす |
| ほとんど乗って過ごす | 抱っこやドッグカートの中で、外の景色や匂いを楽しみながら眠る |
どれが正しいということはありません。その子が心地よく過ごせているかどうかが、いちばんの目安になります。
同じ子でも、日によって体調は違う
シニア犬は、同じ子でもその日の体調やコンディションによって、歩ける量が大きく変わります。昨日は元気に歩けたのに、今日はすぐに立ち止まってしまう、ということも珍しくありません。
「いつもの距離を歩かせなきゃ」と決めてしまうよりも、出かける前と歩きはじめの様子を見て、その日のコースや時間を柔軟に変えるほうが、ワンちゃんにも飼い主さまにも負担が少なくなります。気になる変化が続くときは、かかりつけの獣医師に散歩の量を相談してみましょう。
老犬の散歩で見直したい3つのこと
シニアになったら、散歩の「量」よりも「中身」を見直してみましょう。特に変えやすいのが、時間帯・コース・ペースの3つです。
時間帯:見えやすく過ごしやすい時間を選ぶ
シニア犬の中には、日が出て道がよく見えるお昼の時間帯だけ歩く子もいます。足元が見えにくい時間や、暑さ・寒さが厳しい時間は避け、その子が歩きやすい時間を選んであげましょう。
夏場は地面の熱さ、冬場は朝晩の冷え込みにも注意が必要です。出かける前に、手のひらで地面の温度を確かめる習慣をつけておくと安心です。冬の夜に出かけるときの防寒や、暖めすぎに気をつけたいポイントは、犬とイルミネーションへ|夜のお出かけの防寒・人混み対策でまとめています。
コース:休める場所があるルートにする
坂道や段差の多い道、人や車の多い道は、シニア犬にとって負担になりやすい環境です。平らで歩きやすく、途中でベンチや木陰など休める場所があるコースを選ぶと、立ち止まったときも落ち着いて休憩できます。
家からすぐ近くを短く回るコースを用意しておくと、「今日は調子がいまひとつかな」という日にも気軽に外の空気を吸わせてあげられます。
ペース:ワンちゃんの歩幅に合わせる
シニア犬は、若いころより歩くスピードがゆっくりになりがちです。飼い主さまが歩幅を小さくして、ワンちゃんのペースに合わせて歩きましょう。リードはピンと張らず、少しゆとりを持たせて持つと、ワンちゃんが自分のペースで歩きやすくなります。
途中で止まったら無理に引っ張らない
シニア犬が散歩の途中で立ち止まるのは、「少し疲れた」「今日はここまでにしたい」というサインであることが多いものです。止まったら、リードを引かずにまず顔を見る、疲れていそうなら抱っこやドッグカートに切り替える、歩き方や呼吸がいつもと違えば散歩を切り上げてかかりつけの獣医師に相談する、の順で考えると迷わずにすみます。
顔を見て、その場で切り替える
ワンちゃんが止まったときは、その都度無理に引っ張らず、まずは顔を見てあげましょう。疲れていそうなら抱っこに切り替え、その日は長居せずにお家でゆったり過ごすのも立派な選択です。
年齢を問わず、散歩中に歩かなくなる理由や対処法は犬が散歩中に歩かなくなる理由と対策でも詳しくまとめています。シニア犬の場合は特に、「無理をさせない」ことを優先してあげてください。
抱っこやドッグカートを「途中の居場所」にする
歩けなくなったら散歩はおしまい、ではありません。抱っこやドッグカートに乗ったまま外の景色や匂いを楽しむだけでも、ワンちゃんにとっては気分転換の時間になります。
途中で抱っこに切り替えることを前提にしておけば、「歩けなくなったらどうしよう」という心配が減り、少し遠くの公園まで出かけることもできます。
急に歩き方が変わった、足をかばう、呼吸が荒いなど、いつもと違う様子が見られるときは、散歩を切り上げて、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
運動と休憩のメリハリが「歩く気力」につながる
シニア犬はとても疲れやすい子が多い一方で、筋肉を保つために歩くこともやはり大切です。そこで意識したいのが、運動と休憩のメリハリです。
少し歩いてから抱っこする
「今日はあともう少し頑張ろうね」という日は、時間をかけてゆっくり歩かせ、そのあとに抱っこするよ、という素振りを見せてあげます。すると、抱っこを楽しみに頑張って歩いてくれる子もいます。
休憩と運動のメリハリが、ワンちゃんが歩くことを頑張れる気力にもつながるのではないかと、Jolis Bijouxでは感じています。ずっと歩かせ続けるのでも、すぐに抱っこしてしまうのでもなく、「歩く→抱っこで休む」を一日の中で組み合わせてみましょう。
抱っこは安心できる休憩時間になる
シニア犬を抱っこすると、飼い主さまのぬくもりや匂いで落ち着いた様子になり、安心しているように見えることがよくあります。抱っこは単なる移動手段ではなく、外にいながらほっとひと息つける休憩時間にもなります。
抱っこ散歩を楽にする工夫
途中で抱っこに切り替える回数が増えると、飼い主さまの腕や腰の疲れも気になってきます。抱っこを楽にする工夫も取り入れてみましょう。
お尻を下から支えて密着させる
素手で抱っこするときは、脇の下だけで持ち上げず、片手でお尻から太ももをしっかり下から支え、体にピタッと密着させるのが基本です。姿勢が安定し、ワンちゃんも飼い主さまも安心できます。抱き上げてから下ろすまでの手順や、シニア犬の支え方は犬の抱っこの仕方で順を追ってまとめています。
両手が空く抱っこアイテムを使う
長い時間抱っこするなら、スリングやポケット付きのウェアなど、両手が空くアイテムを使うと腕の負担を減らせます。アイテムに入れていても、ワンちゃんの体重を全部手で支える必要がないため、抱っこするときの手の疲れを軽減できます。
Jolis Bijouxのハグポケットスウェットを見ると、抱っこが大好きな子は自分からポケットに入っていき、入ったあとに好きなポジションへ体を動かして落ち着くこともあります。密着しているので、もじもじしたり鳴いたりと居心地が悪そうなときにも、すぐに気づけるのも抱っこアイテムのよいところです。
「抱っこ紐はかわいそう?」と気になる方は、犬の抱っこ紐がかわいそうと言われる理由と嫌がらせない選び方もあわせて参考にしてください。スリングを使う場合の入れ方は犬用スリングの入れ方と正しい抱っこ手順で詳しくまとめています。
抱っこアイテムを使うときは、飛び出し防止の安全リード(安全ベルト)を首輪やハーネスにつなぎ、手を添えて支えましょう。前かがみになるときは、飛び出しに特に注意してください。
歩けない日も外の空気を楽しむ
シニア犬の散歩は、たくさん歩くことだけが目的ではありません。外の風や匂い、季節の景色を感じることも、ワンちゃんにとって大切な時間です。
歩くのが難しい日は、抱っこやドッグカートで近所を少し回るだけでも十分です。「今日は外の空気を楽しむ日」と気持ちを切り替えると、飼い主さまの肩の力も抜けて、散歩の時間をもっと穏やかに過ごせるようになります。
よくあるご質問
老犬の散歩は毎日行ったほうがいいですか?
決まった答えはなく、その子の体調やその日のコンディション次第です。歩くのが難しい日でも、抱っこやドッグカートで外の空気を感じるだけで気分転換になります。散歩の量に迷うときは、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
老犬の散歩は何分くらいが目安ですか?
シニア犬は個体差が大きく、ゆっくり1時間歩ける子もいれば、10分ほどや数歩で休む子もいます。時間を決めるより、ワンちゃんが立ち止まったら抱っこに切り替えるなど、その日の様子に合わせて調整するのがおすすめです。
老犬が散歩の途中で止まったらどうすればいいですか?
無理にリードを引っ張らず、まずは顔を見て様子を確かめましょう。疲れていそうなら抱っこやドッグカートに切り替え、その日は早めに帰ってお家でゆったり過ごすのも一つの方法です。
老犬を抱っこばかりしていると歩かなくなりませんか?
抱っこを「少し歩いたあとの休憩」として使うと、運動と休憩のメリハリがつきます。抱っこを楽しみに歩くのを頑張ってくれる子もいるので、歩ける日は少し歩いてから抱っこする流れを試してみてください。
老犬との散歩で抱っこアイテムを使うときの注意点は?
飛び出し防止の安全リードを首輪やハーネスにつなぎ、手を添えて支えることが基本です。長時間入れっぱなしにせず、ワンちゃんがもじもじしたり鳴いたりしていないか、こまめに様子を確かめましょう。
まとめ
老犬の散歩は、距離や時間を決めて歩かせるより、その子とその日の体調に合わせて「歩く・休む・抱っこ」を組み合わせることが大切です。無理をさせず、外の空気を一緒に楽しむ時間として続けていきましょう。
- その日の様子を見る:出かける前と歩きはじめの様子で、コースや時間を決める
- 時間帯とコースを選ぶ:道が見えやすい時間に、平らで休める場所があるルートを歩く
- 止まったら引っ張らない:顔を見て、抱っこやドッグカートに切り替える
- メリハリをつける:少し歩いてから抱っこで休む流れを取り入れる
- 抱っこは安全に:お尻を下から支え、アイテムを使うときは安全リードをつないで手を添える
歩く時間と抱っこの時間を行き来するシニア犬との散歩には、胸元の深めのポケットで両手を空けて抱っこでき、安全ベルト付きのハグポケットスウェットが合います。約5kg以下の小型犬・猫に適した、綿100%の洗える一着です。
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