猫が抱っこ好きになるには?抱っこ好きの子の共通点と慣らし方
猫が抱っこ好きになるかどうかは、性格よりも「抱っこ=あったかくて安心できて、いつでもやめられる場所」と覚えられるかで変わります。きっかけで多いのは寒い冬。飼い主さまから捕まえにいかず、くつろいでいるときだけそっと抱き、降りたそうならすぐ下ろす。抱っこ好きになった子の共通点と、嫌がる子の慣らし方をまとめました。
「よその猫ちゃんは抱っこが大好きなのに、うちの子は抱き上げた瞬間に逃げてしまう」「抱っこ好きな猫に育てるには、どうしたらいいの?」。猫と暮らしていると、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。この記事では、Jolis Bijouxがこれまで見てきた猫ちゃんたちのなかで、抱っこ好きになった子に共通していたことと、抱っこが苦手だった子が少しずつ慣れていった進め方をご紹介します。
- 抱っこ好きになった子の共通点は「抱っこ=あったかくて安心できる場所」と覚えたこと
- きっかけで多いのは冬。寒がりな猫は、温かい膝やおなかに自分から寄ってくる
- 飼い主さまから捕まえにいかず、くつろいでいるときだけ抱き、降りたそうならすぐ下ろす
- ポケット抱っこで落ち着くかどうかは、性格より「入れたときの状況」で差が出る
- 抱っこが苦手な子は、なでる→膝の上→数秒の抱っこ、と段階を細かく分けて進める
抱っこ好きの猫に共通していたのは「抱っこ=安心できる場所」と覚えたこと
私たちがこれまで見てきた猫ちゃんのなかで、抱っこ好きになった子に共通していたのは、「抱っこ=あったかくて安心できる場所」と覚えたことでした。抱っこそのものが好きというより、抱っこされているときの「温かさ」と「安心感」が好きになった、という印象です。
逆に言えば、抱っこが苦手な子にとっての抱っこは「急に体を持ち上げられて、自由がきかなくなるもの」なのかもしれません。同じ抱っこでも、猫がどう受け取っているかで、好き嫌いが大きく分かれます。
きっかけで一番多かったのは「冬」
抱っこ好きになったきっかけで一番多かったのは、冬でした。猫は寒がりなので、飼い主さまの膝の上やおなかのあたりが温かいと分かると、自分から寄ってくるようになります。最初は膝の上で丸くなるだけだった子が、温かさを覚えて、抱っこされている時間もそのままくつろいでくれるようになる。そんな流れをよく見てきました。
これから寒くなる季節は、抱っこ好きになってもらうきっかけをつくりやすい時期です。ソファでブランケットをかけて座っているときなど、猫が寄ってきやすい「温かい場所」を用意してあげると、自然と距離が縮まりやすくなります。
体温とにおいがそばにあると、猫は落ち着きやすい
抱っこ好きの子が落ち着いている様子を見ていると、温かさに加えて、飼い主さまのにおいがすぐそばにあることも大切なようです。体をぴたっとくっつけて、飼い主さまの体温とにおいに包まれている状態は、猫にとって「ここなら大丈夫」と思える場所になっているのだと感じます。
飼い主さまから「捕まえにいかない」と、抱っこ時間が延びていく
抱っこ好きになった子に共通していたもう一つのことは、飼い主さまのほうから捕まえにいくのをやめたことです。抱っこしたい気持ちが強いと、つい猫を追いかけて抱き上げたくなりますが、それが「抱っこ=嫌なこと」と覚えてしまう原因になることもあります。
くつろいでいるとき、すりすりしてきたときだけ抱き上げる
抱き上げるのは、猫がくつろいでいるときや、体をすりすりしてきたときだけ。猫のほうから近づいてきたタイミングで、そっと抱き上げるようにします。遊びに夢中なときや、警戒しているときに抱き上げようとすると、嫌がられやすくなります。
抱き上げるときの支え方は、片手を前足のわきの下に、もう片方の手でお尻と後ろ足を下から支えるのが基本です。手順は猫の抱っこの仕方|嫌がらない抱き方と落ち着く姿勢のコツで詳しくまとめています。
降りたそうにしたら、すぐに下ろす
そして同じくらい大切なのが、降りたそうにしたらすぐに下ろすことです。これを続けるうちに、猫は「この人の抱っこはいつでもやめられる」と分かって、抱っこされている時間がだんだん延びていった子が多くいました。
| 場面 | 抱っこ好きになった子の飼い主さまがしていたこと |
|---|---|
| 抱き上げるタイミング | くつろいでいるとき、体をすりすりしてきたときだけ、そっと抱き上げる |
| 抱っこ中 | お尻と後ろ足を下から支え、体に密着させて温かさを伝える |
| 降りたそうなとき | 引き止めずに、すぐに下ろす |
| やめたこと | 猫を追いかけて、捕まえて抱き上げること |
スウェットのポケットで、すぐ落ち着いた子と時間がかかった子の違い
Jolis Bijouxのハグポケットスウェットは、胸元の少し深めのポケットに猫ちゃんを入れて過ごせるスウェットです。ポケットに入れたとき、すぐに落ち着いてくれる子と、慣れるまで時間がかかる子がいます。その違いは、猫の性格よりも、入れたときの状況で出ることが多いと感じています。
すぐ落ち着いた子の場合
すぐに落ち着いてくれた子には、次のような共通点がありました。
- もともと膝に乗るのが好きな子、狭くて暗い場所が好きな子
- 飼い主さまが座った状態で、膝の上からそのままポケットへ移した
- お尻がポケットの底について、体が安定した
- 飼い主さまが何度か着て、いつものにおいがついたスウェットだった
時間がかかった子の場合
反対に、慣れるまで時間がかかった子には、次のような状況が見られました。
- 立ったまま、高い位置で入れた(足元が浮いて不安になります)
- 新品のままで、柔軟剤や新しい布のにおいが強かった
- 来客中や物音が大きいときなど、まわりが落ち着かなかった
- ポケットの縁で前足を突っ張って、出たがった
ポケットの縁で前足を突っ張るのは、嫌がっているサインです。そのときは無理に入れ続けず、すぐに出してあげてください。
最初は「洗って、数回着てから、座って」がおすすめ
おすすめは、買ったら一度洗ってから数回着て、においを自分のものにしておくことです。そのうえで、最初はソファに座り、膝の上の延長としてポケットに誘ってみてください。立ったまま入れるより、膝からそのまま移るほうが、猫にとっても足元が安定して安心しやすくなります。
スウェットのポケットは、猫の体を下からすっぽり包み、飼い主さまの体温とにおいがすぐそばにある形です。「お尻と後ろ足を支えて、体に密着させる」という、獣医師もすすめる抱き方を、そのまま形にしたものだと私たちは考えています。抱っこ紐やスリングとの違いは猫の抱っこ紐・スリングの選び方で比べています。
抱っこが苦手な猫が慣れるまでの進め方
抱っこが苦手な子は、一気に抱っこを目指さず、段階を細かく分けて進めます。「すぐ終わる、いいことがある」と覚えてもらうのが、どの段階でも共通の考え方です。
段階1:なでられることに慣れてもらう
まずは、なでられることに慣れてもらうところから始めます。あごの下、首の後ろ、背中など、その子が喜ぶ場所を見つけてあげましょう。触られるのが心地よいと分かると、次の段階に進みやすくなります。
段階2:膝の上でくつろぐのを習慣にする
次は、膝の上でくつろぐのを習慣にします。猫が膝に乗ってきたら、おやつでほめてあげましょう。前の章でご紹介したように、寒い季節は温かい膝に寄ってきやすいので、このタイミングを大切にしたいところです。
段階3:座ったまま、数秒だけ抱く
膝の上に慣れてきたら、座ったまま、片手を脇から入れて胸を支え、もう片方の手でお尻を支えて、数秒だけ抱いてみます。そして、嫌がるサインが出る前に下ろして、おやつをあげます。これを繰り返して、「抱っこはすぐ終わるし、いいことがある」と覚えてもらいます。
段階4:時間を延ばし、立って抱く、ポケットに入れる
慣れてきたら、抱く時間を少しずつ延ばし、立って抱く、ポケットに入れる、の順に進めます。途中で嫌がるようになったら、一つ前の段階に戻って大丈夫です。
| 段階 | すること |
|---|---|
| 1. なでる | あごの下・首の後ろ・背中など、その子が喜ぶ場所を見つける |
| 2. 膝の上 | 膝でくつろぐのを習慣にし、乗ってきたらおやつでほめる |
| 3. 数秒の抱っこ | 座ったまま胸とお尻を支えて数秒抱き、嫌がる前に下ろしておやつ |
| 4. 少しずつ延ばす | 抱く時間を延ばし、立って抱く、ポケットに入れる、の順に進める |
慣らしている間に気をつけていたこと
抱っこに慣れてもらう間、私たちが気をつけていたのは次の点です。どれも、猫に「抱っこは怖い」と思わせないための工夫です。
仰向けにしない、締めつけない、脇だけで持ち上げない
仰向けの姿勢、ぎゅっと締めつける抱き方、脇だけを持って持ち上げる抱き方は避けます。どれも猫が不安を感じやすい姿勢です。お尻を支えて、体を密着させる基本の抱き方を守りましょう。
慣れるまでは長袖で、香りの強いものは避ける
慣れるまでは長袖で抱くようにしています。落ちそうになると、猫は反射的に爪を立てるためです。また、柑橘系の香水やハンドクリームは避けています。せっかく覚えてもらいたい「飼い主さまのにおい」を、強い香りで邪魔しないためにも気をつけたいところです。
ポケットに入れるときは、安全ベルトと手を添える
ポケットに入れるときは、必ず内側の安全ベルトを付け、手を添えて体を支えます。前かがみになるときは飛び出しやすいので、特に注意しましょう。ハグポケットスウェットは約5kg以下の小型犬・猫に合わせたつくりです。
今まで抱っこできていた子が急に嫌がるようになった場合は、痛みや病気が隠れていることがあります(高齢の子では関節炎のことも)。気になる様子があるときは、まず動物病院に相談してください。
抱っこに慣れておくと、通院のときの移動も少し楽になります。病院へ連れて行くときの工夫は猫の病院への連れて行き方でまとめています。
よくあるご質問
抱っこ好きな猫と、抱っこ嫌いな猫の違いは何ですか?
私たちが見てきた範囲では、抱っこ好きになった子は「抱っこ=あったかくて安心できて、いつでもやめられる場所」と覚えていました。もともとの性格の差もありますが、飼い主さまの関わり方で抱っこ時間が延びていった子も多くいます。
大人になった猫でも、抱っこ好きになりますか?
なでる、膝の上、数秒の抱っこ、と段階を細かく分けて進めることで、少しずつ抱っこ時間が延びていく子もいます。ただし、抱っこが好きかどうかは一頭ずつ違うので、無理に慣らす必要はありません。
抱っこを嫌がるサインはどんなものですか?
体をよじる、前足を突っ張って出たがる、などは嫌がっているサインです。ポケットの縁で前足を突っ張るときも同じです。サインが出たら無理に続けず、すぐに下ろしてあげてください。
抱っこ好きになってもらうのにおすすめの時期はありますか?
きっかけで一番多かったのは冬でした。猫は寒がりなので、温かい膝の上やおなかのあたりに自分から寄ってきやすくなります。寒い季節は、膝の上でくつろぐ習慣をつくるよい機会です。
急に抱っこを嫌がるようになったのですが、どうすればいいですか?
今まで抱っこできていた子が急に嫌がるようになった場合は、痛みや病気のことがあります。高齢の子では関節炎のこともあるので、まず動物病院に相談してください。
まとめ
猫が抱っこ好きになるかどうかは、生まれつきの性格だけで決まるものではありません。最後に、抱っこ好きになってもらうためのポイントを振り返ってみましょう。
- 温かさ:寒い季節に、膝の上やおなかなど温かい場所を用意しているか
- タイミング:くつろいでいるとき、すりすりしてきたときだけ抱き上げているか
- すぐ下ろす:降りたそうにしたら、引き止めずに下ろしているか
- 段階:なでる→膝の上→数秒の抱っこ、と細かく分けて進めているか
- ポケット:洗って数回着たスウェットで、座って膝から移しているか
- 安全:仰向け・締めつけ・脇だけの持ち上げを避け、ポケットでは安全ベルトを付けているか
抱っこは、猫が「ここなら安心」と思えたときに、少しずつ長くなっていくものです。その子のペースに合わせて、温かくて心地よい抱っこの時間を重ねていってください。
抱っこ好きになってきた猫ちゃんとゆっくり過ごしたいときは、胸元の少し深めのポケットで体を下から包める「ハグポケットスウェット」が合います。綿100%のやわらかな生地で、飼い主さまの体温とにおいを感じながら過ごせて、両手も使えます(約5kg以下の小型犬・猫向け)。
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